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アメリカのディズニーで日本人キャストとして働いたこと。

CRプログラム2018年4月出国。女子大生が休学をして、フロリダのディズニーワールドで働く1年間の記録。【 Instagram:@haruka.m.9.6 】

私が留学しなかった理由。

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こんにちは、晴香です。
CRプログラムを通して1年間フロリダのウォルトディズニーワールド、エプコット内の日本館で日本人としてキャストをしています。
 
前回のブログ更新が12月の中旬。
あれから1ヶ月間、頑張りました本当に。
もちろん覚悟はしていたけど、WDWウォルト・ディズニーワールド)の年末年始本番はすごかったです。一言で言うと、激混み。
 
クリスマスから年明けまでは1年で最も忙しく、Holidayをお祝いするために世界中からゲストが集まります。私はあまり知らなかったけれど、アメリカではクリスマスは家族と、年越しは友達と過ごすのが一般的なんですね。日本は逆だな〜なんて思いました。
 
 
私が働いている東京ダイニングというレストランは、店内がそんなに広くないのですが、この年末年始は毎日の予約数が忙しい土曜日の2倍は当たり前というような感じでした。そもそもテーブル数が少ないので、自分が早くテーブルを回さないと次のゲストが入れられないというプレッシャーに追われながらサーバーはみんな頑張っていました。さらに、年末は閉店が毎日1時間伸びるという。。今確認してみたところ、週の勤務時間は60時間を超えている週もありました。びっくり。勤務中は常に接客&足と口を動かしているので、よく声を失わずに体調も崩さずに乗り越えられたな、、と感心します。笑
 
私はあまり辛いとかしんどいとか思わなかったというか、もう夢中になって働いていたんだと思います。ゲストとお話ししている時はすごく幸せだし、接客だからこそ、ゲストの楽しさや幸福感が伝わってきて、大きな達成感も得られて良い思い出になりました。
 

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ホリデーパーティーで同期のみんなと(ダッフィーとドナの間に挟まってるのわたし)

 

さらに余談ですが、今日は1月出国の通称冬組さん(私は4月出国だったので、春組です)の最終勤務日でした。私はオフだったので、同期の子と自分の職場に夜ご飯を食べに行きがてら、お別れをしてきました。冬組さんは人数は少なかったのですが、私たち春組と同時期の選考だったので、一次選考を一緒に受けた方もたくさんいらっしゃって、寂しさとともに、いよいよ自分も帰国かと実感させられました。
 
 
 
さて今回は、私が現在休学をしてアメリカのディズニーで働いている理由を、なぜ海外大学への留学を選ばなかったかという話を交えて書いてみようと思います。
 
時々、このCRプログラムへの応募を検討されている方から連絡をいただいたり、相談をいただいたりするのですが、このプログラムについてもっと知ってみたいという方はもちろん、大学生活または人生における新しい選択肢が欲しいという方にとって、何か有益な情報を書くことが出来ればと思っています。
 
と言っても私は大学を休学して参加しているという、数としては少ないパターンで、そういった目線からでしか語れないと思うのですが、だからこそ大学生にとって身近になりつつある留学という経験と比較してみようと考えました。
 
 
 

なぜ留学ではなく勤務体験を選んだのか

 
私は高校生の頃、漠然と、大学生になったら1年くらい海外に行きたいなと考えていました。それは目的もなんにもなくて、高校生によくある単なる憧れみたいなものだったと思います。大学受験を控え、自分の将来についてモヤモヤと考えている時、自分が好きなディズニーと海外(異文化)を掛け合わせたような経験が出来たら最高に違いない!とふと思い、パソコンで検索したみたところ、このCRプログラムの存在を知りました。
 
その時から、大学3年生になったら休学をしてこのプログラムに参加したいと考えるようになりました。その一方で、私の通う上智大学では、留学という経験自体が盛んで、「◯◯は留学行かないの?」「留学したいからTOEFL受けないと」と言った会話を当たり前のように聞くような環境でした。そんな会話を聞いている中で、自分もCRプログラムじゃなくて、留学した方がいいのかな、、?なんて思って説明会に参加したり、TOEFLを受けに行った時期もありました。その大きな理由は、交換留学をすれば4年で卒業できるから。みんな留学しているから。というようなことだったと思います。その逆に、大学生が4年間なんて足りない。みんなと違う経験がしたい。ということも考えていました。今思うと、前者の理由は、周りを気にした建前の意見だったのかなと思います。だからいくら考えても、行きたい特定の海外大学は思い浮かばなかったし、正直日本の大学でも学業に精一杯取り組んでいるとは言えないのに(おい)海外の大学まで行って学問をする意義もわかりませんでした。だったら自分が好きな環境で、自分が好きなことに1年間を捧げたい。やるなら後悔しない経験にしたい。そう思うようになりました。
 
しかし、CRプログラムの募集が始まったタイミングがなんとも悪く、大学生活でもっとも忙しい時期と募集が重なってしまったのです。このチャンスを逃したらもう大学生中に参加することは難しい。でもここで応募を決めたらそっちに時間を割かなければならないので、本来やるべきことに集中できない。中途半端に応募して不合格になることだけは避けたい。葛藤の日々でした。めちゃくちゃ悩みました。
 
でも、人生は一度きり。やりたいことをやろう。どちらにも全力で取り組んで、責任は全て取ろうと覚悟を決めて、応募することにしました。
 
これが、私が留学ではなくちょっと変わった海外での勤務体験を選んだ経緯です。
 
 
 

留学と海外での勤務体験、何が違う?

 
私は長期の海外留学をしたことはないので、想像上になってしまいますが、留学と今の経験を比べた時に、メリット・デメリットにどう差が出るのかを考えてみようと思います。
 
留学にも海外勤務にも環境や経験の内容によって詳細は様々であると思いますが、今回は一般的な留学とCRプログラムという限定的な比較になります。あくまでも私の頭の中にある意見を並べるという感じです。
 
 
留学のメリット
・英語で好きなことを学ぶ事ができる
・関わる人を選べるので、頑張れば語学力が伸びる
・時間をある程度自由に使う事ができる
・海外大学の広々とした自由な環境で過ごすことが出来る
・留学仲間や同世代の海外の友達ができる
・自分次第でチャレンジングな環境にできる
 
 
留学のデメリット
・多少のお金がかかる
・住居のトラブル
・勉強(卒業)が大変
 
 
 
CRプログラムのメリット
・学生時代に、フルタイムでお金を稼ぐということを経験できる
・働く=有給なので、むしろ将来に向けて貯金することが出来る
・英語での接客スキルを得られる
・世界中の人と出会うことができる
・毎日(ゲストとの)新しい出会いがある
・日本の文化や日本人についての気づきを得られる
・外国人と共同生活が出来る
・世界一のテーマパークに1年間入り浸れる
→キャストメンバーはどのパークも出入り自由!
・日本全国から集まった、年齢や前職、全てにおいてバックグラウンドが異なる方達とチームで働く事ができる(とても学びが多い)
 
 
CRプログラムのデメリット
・仕事の拘束時間が長く、自由な時間がほとんどない
・職場のメンバーはほとんど日本人のため、日本語を頻繁に使う
・職場のコミュニティが最初から決まっているので、自分から輪を広げる必要がない
・ディズニーと三越共に、教育制度はほとんどない
・事実として、辛くて帰国してしまう人もいる(くらい仕事がハード)
・やることが決まっているので、慣れてしまえばぬるま湯状態に
 
 
こんな感じでしょうか、、
やはりCRプログラムは実体験が伴っているので、多くなりました。笑
 
ここまで書いておいてなんですが、世間的に留学にはどんなメリットがあると考えられているのかが気になったので、ちょっと引っ張り出して今の経験と照らし合わせてみたいなと思います。
 
 

 

留学で得られる、6つの成長経験

①外から日本(外)を見る機会 ▶︎ 視野の拡がり

②知らないことを知り、知りたいことを知る機会 ▶︎ 世界への関心
③違う価値観に触れ、意味を知る機会 ▶︎ 多様性受容
④己のことや日本を知る、知りたいと思う機会 ▶︎ アイデンティティ
⑤飛び込むことに自信を持つ機会 ▶︎ 自己肯定感
⑥逃げないで苦労する機会 ▶︎ ストレス耐性

 

うーん、抽象的なのか全部CRプログラムにも当てはまるどころか、今の経験は留学よりもこれらを得られるような気もしてしまいます。

こうなると留学と海外での勤務経験を比較している理由がわからなくなってくるので(笑)もっと個人的な意見が書いてあるものを見てみようと思います。

 

1.その言語においてエキスパートになれる

→語学力の伸びは環境ではなくその人の努力や意識次第だと思いますが、授業を通して専門的な英語を学ぶか、私の今の経験だと飲食での接客英語を学ぶかの違いは大きいと思います。

2.自分に対して自信がつく

→これはどちらも同じかと。

3.周りと差がつく、地元のことばを覚えられる

→これは留学だけなのかな、と思います。でもフロリダのディズニーにいると、逆に?スペイン語が上達します。笑(あとイギリス英語がわかるようになるw)

4.何気ない日常の風景が、新たな人生の一部になる

→これもどちらも同じ。

5.旅行をする時間もたっぷりある

→これは留学の特権な気がします。とは言っても私もハードスケジュールを組んで、4月からこれまでにニューヨーク、シカゴ、マイアミ、ニューオーリンズプリンスエドワード島に行きました!(結構行ってたかも)

6.長期留学はキャリアにも有利になる

→これは今の私にはまだわかりません、、

7.将来の進路が、より明確になる

→これも人それぞれ、経験や環境によりけりだとは思いますが、留学よりも実際に働くという経験をしたからこそ、自分がどんな職場環境で何をして働きたいのかをよりリアルに考えることができたのかなとは思います。

8.語学力を証明できる

→これも資格をとるかどうかだし、人それぞれ

9.バイリンガルは頭がよい?!

→!??

10.母国語のスキルも向上する 

→これも残念ながら実感はない笑

www.efjapan.co.jp

 

 

このような感じになりました。

結局のところ、どんな環境に行ってもどんな経験をしても、その人次第で得られるものや結果は大きく異なるという分かりきったようなことが頭に浮かびましたが、それでも私はディズニーで働いて、日本文化を自分自身を通して世界中のゲストにお届けしたいという明確な目的があったから、こちらの選択をしてよかったんだなと思います。

 

留学でもワーホリでもインターンでも、自分がその経験を選ぶ目的をはっきりさせた上で、やりたいことがあるのならば諦めずに自分のものにする。そうすれば、一度しかない自分の人生の中で、後悔のない、素晴らしい経験を増やせるのではないかと思います。

 

 

長くなりましたが、最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。