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アメリカのディズニーで日本人キャストとして働いたこと。

CRプログラム2018年4月出国。女子大生が休学をして、フロリダのディズニーワールドで働く1年間の記録。【 Instagram:@haruka.m.9.6 】

「本物の」日本文化を伝えたい。私がここでしか出来ないと思うこと。

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こんにちは、晴香です。

CRプログラムを通して1年間フロリダのウォルトディズニーワールド、エプコット内の日本館で日本人としてキャストをしています。

 

昨日はキャストイベントのプールパーティーに行ってきました。

ウォーターパークの1つ、タイフーンラグーンを貸切!

オリジナルTシャツが配られたりDJがいたり花火上がったり、アメリカの(ディズニーの)イベント企画力に心底感動した、、

 

さて、渡米から1ヶ月が経ちました。(話の切り替え方がヘタ)

 

まだまだ先輩方には助けてもらいっぱなしですが、いよいよトレーニング期間が終わり、一人立ちする時が来ました。

 

この1ヶ月間は感じることも考えることも多くて、でもものすごいインプット量ととにかく体を動かすことにフォーカスしないといけない状況で、なかなか落ち着いて自分の頭の中を整理する時間がなかったのですが、今の自分の状況と、これから本格的に日本館のキャストとしてデビューする自分が何をしたいのか、何をしにここに来たのかを振り返る記事にしたいなと思います。

 

 

 新しい環境に期待はしない

 

前にツイッターでもつぶやいたけど、全てが新しすぎて自分を見失いそうというのは本当に今も強く思っていて、新たな環境で新たなスタートをきるというよりも、いかに前後の人生と繋げるかを大切に1年間を過ごしたい。だから、自分だけはリセットされてしまわないように、って今は思っています。

 

でも全てが新しいからこそ、今まで気づきもしなかった自分の弱点や嫌でも向き合わなければいけないことにぶつかる感覚もあります。

 

結局それと向き合わなければ環境と機会を活かせずに、リセットしないくせにアップデートもされない状態になってしまうような気がするので、常に自分に問いかけていたいなと思います。

 

「本物の」日本文化を伝えたい。

 

私がここに来た理由。

 

なんかすごくシンプルで単純で誰でも言ってそうなセリフだけど、私にとってはすごく複雑で、難しくて、深刻なこと。

 

世界はこんなに繋がっているのに、当たり前に行き来出来るし情報だっていくらでも交換出来るのに、偽物の「文化」が蔓延している。

 

うまく言葉に出来ないけれど、私は日本に限らず文化の勘違いを目の当たりにした時、なぜかものすごく悔しく、腹立たしく、悲しくなります。そして逆に、日本人である私を通して「へえ、今の日本ってそうなんだ!」「だから日本人はこうするのか!」と本物の文化を知ってもらえた時、心の底から嬉しくなり、感動を覚えます。

 

ここアメリカに来てからもよくこんなシチュエーションに遭遇します。

両手を合わせてお辞儀をされる。

「なんで日本館なのにチャーハンと春巻きがないの?」と言われる。

 

 

私達日本館のキャストは、まずゲストが来たらまっすぐに立ち、「いらっしゃいませ」ゲストが帰る時には「ありがとうございました」と言ってから左手を上に、両手をおへその前で重ねてゆっくりとお辞儀をします。

 

ゲストの質問には、「日本人も好んでチャーハンや春巻きを食べますが、元々は中国の料理なのでここにはないんですよ。でも代わりにうどんや天ぷらと言う日本でしか食べられない料理があります。」とお伝えします。

 

とっても些細なことでなんじゃそれって思われるかもしれないけど、これが私がここでしか出来ないと思ったこと。

 

" 世界中からあらゆる人が集まるこのウォルト・ディズニーワールドで、もしも日本人として生まれて21年間日本で育った私が、本物の日本文化を伝えられたら。本物の日本の文化に触れたことを、誰かに伝えたくなるような、一生の記憶に残るようなマジカルモーメントに出来たら"

 

少しでも多くの人がその土地の文化に興味を持ち、その土地の文化を尊重し、そこから学び合い理解し合おうとしてくれるかもしれない。それが平和に近づく1つの道なのかもしれない、と考えていました。

 

苦しんでいる人を助ける、困っている人に手を差し伸べる。

みたいに、直接的に誰かを救うことはきっと出来ない。

じゃあこれって社会貢献と言えるのかな。ただの自己満足なのかな。

というか本当にやる意味あるのかな。

私の周りには、困っている誰かのために何かをしたいと考えてそれを行動に移すことが出来る素敵な人達が本当にたくさんいたので、いつも自分がわがままで自己満足な考え方をしているような気がして、すっごく悩んだこともありました。正直今もちょっと悩んだりします。

 

でも、私はこれがやりたい。

世間知らずで自分が生きたいように生きているだけのやっぱりわがままな自分だけど、今はこれだ!!!と自信を持って信じることに時間と労力を費やしたいと思っています。

 

文化を尊重する(本物を知ろうとする)ことが当たり前になれば、きっと今より平和でワクワクした世界になるはず、って信じています。

 

「文化」は結局、人に繋がる。

 

これは前から薄々思っていて、日本館でキャストをするようになって確信し始めたことです。どの記事を読んでも文化文化でもはや自分の中でもマジックワード化している文化。

 

結局文化ってなんなんだろう。

これはまだ自分の考えは出ていないけれど、建造物、食べ物、伝統衣装、伝統工芸品、言語、宗教、その土地に住む人達を取り巻く全てが文化と言えるのはまあ当たり前だと思います。

 

でも、建造物を見たところで、料理を食べたところで、「わーすごい。」「わー美味しい。」で終わっちゃうような気がします。表面的には今まで知らなかった文化に触れて理解したつもりでも、それだけじゃ本物の文化を知ったことにはならない気がする。そのもう一歩先が欲しい。

 

そこでやっぱり辿り着いたのが

その文化のらしさを引き立たせ、嘘偽りのない100%確実に本物の文化を伝導出来るのは文化そのものでもある人。全ての文化はそこにいる人が作り出したものなんだから、当たり前だけど。国民性という言葉が当てはまるのかはわからないけど、価値観だったり、立ち振る舞いだったり。さっき文化から学んで理解し合う世界になって欲しいと言ったけど、最終的には自分とは違う人から学ぶ、自分とは違う人を理解する、になったらいいなと思います。というかそこに繋がるんじゃないかなと思います。

 

でも、意外とそういう機会ってないんですよね。

あったらいいなーで終わっちゃうやつ。

(だからこそ自分のミッションにしたいな、と思う)

 

私自身、自分の足でその国に行って、その国の人と関わって、そこで初めて本物の文化を知りました。でもなんかこういうのって、異文化交流するぞ!とか、文化を理解するぞ!なんて誰も思っていなくて、私自身も文化を伝えたいって言ってるけどみんなもっと旅行とかして文化理解しに行こうよ!というわけではなくて、ディズニーのように訴求力を持つ場所だったり、何かを通して、気づいたらあれ、もっと知りたいかも。あれ、なんか知れてよかったかも。みたいな状態を作りたいなーなんて思ったりします。

 

誰かが伝えないとわかんないし、ずっとそのまま。

 

このCRプログラムは、こんなことを考えている私にとって絶好なチャンスなのでありました。

 

(力尽きた)

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

ネムーンでいらっしゃった日本人の素敵すぎるカップルからいただいたメッセージ。

とてもとても嬉しかった泣

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